北海道酒造巡り~其の二~Hokkaido Sake meguri

小林酒造についてabout Kobayashi brewery

小林酒造の酒は全体的にやや甘口で芳醇な香りと味が楽しめる。

それは、炭鉱で働く炭鉱夫に好かれ、炭鉱と共に発展してきた酒という背景がある為だ。

そんな炭鉱夫達に求められた酒は、「明日への活力となる酒」。
その味が受け継がれ、今の小林酒造の酒ができあがっているのだ。

小林酒造が大事にしているのは「米の旨味」。
米の味をできる限り残す為に最低限のろ過で仕上げる小林酒造の酒「北の錦」は、
ほのかに黄色がかった稲穂色をしている。

まさに米から溶け出たような酒なのだ。

北の錦についてabout Kitanonishiki

小林酒造のオリジナルブランド『北の錦』。
小林酒造で造られる酒は全てこの『北の錦』ブランドである。
「北の国に錦を飾る」という想いで創業当時に名付けた銘柄で、
今やフランスの日本酒コンクールでプラチナ賞を受賞するほど世界的なブランドになった。

北の錦の米rice of the Kitanonishiki

小林酒造が酒造りに使う米は、北海道米に限っている。
米は例え同じ種類の米だとしても、採れる地域によって味が微妙に変わる。
土壌、水、人によって味が変わる米。
そんな米を原料にするのだから当然日本酒も味が変わるわけだ。
だから日本酒はいつだって限定酒。
しかもその年その時の味は今しか味わえない。
はかなくも美しい日本酒。
日本酒との出会いはまさに「一期一会」なのだ。

小林酒造の心Kobayashi brewery heart

小林酒造が今も昔も変わらず目指し続けているのは『北海道でしか造れない酒』だ。
その想いは素材、人、ラベルに至るまで様々な箇所にこだわりとして強く感じられる。
極寒の地ゆえ酒の発酵が困難だった北海道で、石炭を用いて酒を造った。
米の品質が安定しなかった北海道で、道産米100%の酒を造れるまでになった。
数多の壁を乗り越え、その都度挑戦してきた小林酒造の歴史は、まさに道産酒の歴史そのもの。
その心は今もなお受け継がれている。

小林酒造の酒/items of Kobayashi brewery

※こちらに掲載している商品は一部となります。

純米大吟醸
愛別 ふしこ
米の旨味を充分に生かした味わい。愛別町の吟風を原料にした地域限定商品。 「ふしこ」とはアイヌ語で古くからあるという意味で愛別町には古くから集落が存在したことから名づけられました。さわやかな飲み口で、口に含んだ瞬間にフワっと優しい香りが広がる逸品です。 原料米/吟風、精米歩合/50%、日本酒度/±0、アルコール度数/16%
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特別純米
北の錦 渡里酉(わたりどり)
栗山産の酒造好適米「吟風」のみをつかって造った純米酒。辛口ですが酸味と、しっかりとした旨味もあり、食中には最適、お燗にしても美味しく召し上がっていただけます。 原料米/栗山町産吟風、精米歩合/50%、日本酒度/+5、アルコール度数/16度
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小林酒造の歴史/History of Kobayashi brewery

明治十一年(1878)
札幌市にて初代小林米三郎が創業
明治三十三年(1900)
栗山に移転
大正三年(1914)
二代目 米三郎 就任
昭和四十三年(1968)
三代目 米三郎 就任
昭和六十年(1985)
道産米100%の清酒を販売
平成十八年(2006)
国の登録有形文化財に登録
平成二十一年(2009)
原料米を北海道産100%へ
平成二十三年(2011)
四代目 米三郎 襲名
令和二年(2020)
フランスの日本酒コンクール「KURA MASTER」でプラチナ賞受賞